Short Attention Span
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覚えてますか、炭疽菌(その1)

炭疽菌と言えば、アンスラックスのことなのでしょうが、9月のザ・フェイントの来日公演の話をしたいと思います。いろいろ書こうと思って、2か月間放置してました。

ひとりで行ってきました。入籍して初めて一緒に行ったライヴがフェイントだったことを思い出しました。相方にコート持ちさせてたんだっけ。今でも「あの時は…」と恨まれています。

さて、仕事帰りに久々の渋谷に降り立ち、O-EASTの建物へ。フューチャーヘッズを観て以来でした。ていうか早く着きすぎて持て余すこと40分。小さめのメッセンジャーバッグを持ち込んでいたので、前に行くのを諦めたのですが、開演10分前、まだ前方にスペースが空いていたので、あっさり前へ。そのまま2列目で観ましたよ。前座を。DAMAGEという大阪のバンド。ちょっとエレクトロ寄りのインダストリアル系で、結構良かったです。何だか90年代前半にタイムスリップした気分。敢えて言うならば、リズムセクションがタメの部分を正確にリズムキープしてくれれば言うことなし(ちょっとゆっくりになるとモタる)。ベースは、往年の小室哲哉を彷彿とさせるギター型(?)のキーボード(ただしコルグ)から音を出していました。高音のキーボード氏は上手いと思いました。

その後、ザ・フェイント恒例の、自分たちによるサウンドチェック。本チャンで出てくる前に、ヴォーカルのトッド以外のみんなが出てくるのです。あんまり騒いでいる人がいないのが不思議。あら、ジョエルの前に来たはずが、どうやら立ち位置を変えたらしく、目の前でダポーズがギターを弾いています。しかもダポーズ、細身のセーターにチェックのマフラーを首に巻き、デスメタル野郎(敬称)にしてはちょっと雰囲気違うんですが。

とにかく一度引っ込んだ後にトッドを含め5人でまた出てきまして、トッドは白衣(?)にゴーグルをして出てきました。ダポーズはさっきの好青年風を脱してTシャツで出てきました。ジョエルは相変わらずパリッとした感じのシャツを来ていました。ジェイコブとクラークも相変わらずでした。しかしながら…トッドの Hello, Tokyo! が、思い切り擦れていて、すごく嫌な予感。ただでさえあまり声で聴かせる人じゃないのに、のどを潰してどうするのか! で、1曲目は早速 “Agenda Suicide” から。ああ、トッド声出てないよ(涙)でも目の前のダポーズがデス声および奇怪なダンスで

まあ、ここまで書いたんですが、多分、トッドの声が出てないところから、何だか興ざめしてしまって…しかしダポーズのベース(ジョエルとふたりでギターとベースの持ち替え)も聴け、個人的に「ダポーズ祭り」としてしまったのでよしとしよう。

ザ・フェイントは、ヴォーカルのトッドが学生時代に民主党の下部組織(Young Democrats)にいたりとかで、かなり政治性を帯びたバンド(党派的なのではなく、政治的なのがポイント)です。MySpaceを見ても、大統領選の前ということもあり、影響の欄に register to vote って書いてあったり。“Agenda Suicide” は過労死の歌だし、“Paranoiattack” は「パラノイアが爆弾を落とす」と、戦争の正当性を問う曲です。また、親密圏の問題や、身体性についても頻繁に取り上げています。

んで、その “Paranoiattack” で言及されているのが、「郵便経由で粉入りの封筒を流してる」こと(Circulating envelopes with powder through the postal route)。今聴くと、「そういえばあったね、炭疽菌!」と懐かしモードに入ってしまったのですが…。

何故そこに固執するかというと、もうかれこれ9か月くらい、中断を挟みながら、ナオミ・クラインの The Shock Doctrine を読んでいて、まさしくそこに書かれていることがザ・フェイントが見ている世界と重複すると感じたからです。トッドの声がかすれているからなおさら、曲を生で聴いていろいろ考えてしまいました。みんな踊っているけど、実は結構重大な問題提起がなされているよな、とか…。

当時、ザ・フェイントにファンメールを送ろうと思っていて、「日本は平和に見えるけど、社会としては平和ではないんです」というシンプルな内容を考えていましたが、今送るなら「日本では広義の政治に無関心な人が多い、あるいはそう思われていて政治家にナメられてるので、議会がなかなか解散しません」って内容になりそうです。

お題 | Sunday 30 11 2008 at 16:26 | comments (0) | trackback (0)

イーフレイム・ルイス

またまたご無沙汰でした。

さて、今日は前から気になっていたことをひとつ片付けました。それは、イギリスはバーミンガム出身(デュラン・デュランと同郷だ)のR&Bというかネオ・ソウル歌手、イーフレイム・ルイス“Drowning in Your Eyes” という曲を手に入れること。これは、私がオハイオからカリフォルニアに引っ越したころに発売された曲で、メジャーデビューしたばかりのイーフレイム・ルイスの名刺代わり(?)になった名作なのですが、なんとご本人は程なくして謎の事故死を遂げるのです。

誰かと比較しろと言われるとヴォキャブラリーに詰まりますが、「とてもキレイな声」とだけ申しておきます。ベルベットのような…でもいいかも知れません。この声に合う、幻想的ながらもジャジーな雰囲気の曲が、“Drowning in Your Eyes” でした(タイトルもいいでしょ!?)。

残念ながら彼の唯一のアルバム Skin は廃盤だそうです。しかししかし、なんと iTunes Store で買えるというではあーりませんか。そこで私は迷うことなく、“Rydeen 79/07” 以来2度目の買い物をしたのでした。

とりあえず “Drowning in Your Eyes” だけ買って、16年ぶりに鑑賞。そして、16年前の感動がここに甦ったのでした。本当に、彼の若すぎる死(26歳だったそう)が惜しまれます。

思い切って、アルバム全部買っときゃよかったな(絶対買うぞ)。


【次回予告というか、一応執筆中】
「覚えてますか、炭疽菌」(しかも前後編で)

短信 | Friday 28 11 2008 at 22:03 | comments (0) | trackback (0)