New Order: Power, Corruption & Lies (1983)
「マリー・アントワネット」の予告編をウェブサイトで見ました。流れていたのは何故か “Age of Consent”。多分テレビでも流れていたのでしょうが、私の意識からは消え、頭の中はサントラにも出てくる “Ceremony” と置き換わっていました。Age of consent は「双方の同意の上で性行為が許される年齢」というふうに一般的に解釈されるのですが(刑法の授業を受けたはずなのに日本語で何というのか分からない)、アントワネットの「14歳で結婚」というのにかけてるんでしょうか。曲を置き換えたスタッフはどこまで意図してやったんでしょうか。そういえばブロンスキ・ビートのアルバムにも同じ Age of Consent というのがありました…。こちらはもっと踏み込んで、上記の説明に「同性間の〜」を付け足したものでした。
さて、その “Age of Consent” が1曲目に収録されているアルバムが Power, Corruption & Lies です。邦題は「権力の美学」(一見合っていそうで実は power しか訳してない)。ニュー・オーダーの2作目で、カタログ番号は FACT 75。

またしても大昔の写真ですみません。このバラの絵(暗くて分からないですね)はファンタン=ラトゥールの作で、右上にピーター・サヴィル(デザイナー)の「暗号」を配してあります。裏を見ると、「暗号」の解読方法が載っています。これを参考に表の「色」を読み解くと、FACT75と書いてあるのです。“Blue Monday” や “Confusion”も同じモチーフでデザインされています。で、何故かレーベルメイトであるセクション25のアルバム From the Hip にまで、同じ暗号を使っているのでした。でも、解読方法は Power, Corruption & Lies にしかありません。ということは、From the Hip を買った人は Power, Corruption & Lies を持っていることが前提にならないか…いくら前者がバーニープロデュースだとは言え…。

なかなか音楽の話が出てきませんが…このあたりから、ジョイ・ディヴィジョン時代から好きだったというクラフトワークの雰囲気が若干出てきて、一旦ギターバンドらしさから遠ざかります。邪推ですが、バーニーがギターを敬遠していたのではないかと…ギターと歌を同時にしていないので(今は同時にできるみたいですが、フジロックでの “Regret” を2回観て、どうやらまだ苦手っぽい感じが漂ってました)。それはさておき、“Your Silent Face” は別名 “KW1” としていたくらい、それっぽい音がします(この頃までは、色んな曲に別名がありました)。今でもライヴで演奏していて、バーニーのオツなピアニカが聴けます。
“Blue Monday” のプロトタイプ(?)である “5-8-6” や、その発展形 “Ultraviolence” も収録されています。そんな訳で、Power, Corruption & Lies はニュー・オーダーの作品の中でもダンスミュージック寄りに位置するのですが、そういう作品でこそ映えて聞こえるのがピーター・フックのベースです。いくらギターがへなちょこでも、私はニュー・オーダーが「それでもギターバンドであり続けている」ことを偉大だと思って評価しているのですが、おそらく彼らの魅力のひとつである「高音のベースライン」は、妙なギター(失礼)が目立つギターロックのなかよりも、ダンスミュージックのなかで活きるのですね。“Age of Consent” もフッキーのリードベース(メロディなので)で始まり、最終曲 “Leave Me Alone” もフッキーのベースが最後のフレーズを奏でながら終わります。忘れた頃に「聴き貯め」する一枚です。
Comments
ふむふむなるほどね、って
この講義をありがたく(かつ懐かしく)聞いているのって私ぐらいなんかじゃないかと。
子どもを夫に預けて映画館に見に行っちゃおうかな。
ouida、ご一緒してもらえる?
そうそう、性別わかったら教えてね。
♂だったら着れない服がわんさかあるので持ってくよ。
ありがたいようで、こちらこそありがたいです。
映画観に行こう。
性別なんだけど、生まれてからのお楽しみにしようと思ってて、お医者さんに「教えないでください」って言ったら「じゃあカルテに『教えない』と書いておきます。」とのこと。
今に始まった話じゃないけど、名前で紛糾してます。
はじめまして。長年きいてましたが、はじめて裏ジャケットの意味がわかりました。ジャケットも中身の本当に美しいアルバムだと思います。
タキシードムーンもお好きのようですが、私は深夜番組で何週か続けてながれていたbox manがわすれられません。good evening, Mr.Niles!!
では。
はじめまして!
このアルバムのリマスター盤が昨日届き、しげぽんさんのコメントを読んで、改めて裏面を見ました。
もう、フロッピーじゃないんですね。
タキシードムーンは、自分がバイオリン弾きだということもあり、ヨーロッパ好きでもあり、かつアメリカに住んでいたので何となくアメリカが嫌になる気持ちが分かったので(笑)、ハマっていきました。
ブラウン氏の声は、トン師(私はそう呼んでいます)よりも狂気じみていて、たまに夢に出てきます…。
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